地域教育プログラム「地域コミュニケーション論」を実施しました(2018.2.17,18,19)

地域教育プログラムに位置付けられる地域基礎科目「地域コミュニケーション論」を3日間に渡り実施しました。
今年のテーマは「かしこいカラダとじょうぶなアタマ」。

本科目では、1日ごとにゲスト講師の方を招き、「地域人(※学生の学びをサポートする目的で、本学が定義し委嘱した地域の実践家やコーディネーター)」の協力のもと、
「浴びるように他者と出会い、対話し、ワークショップをし」ながらコミュニケーションの基礎体力を養います。
3日間の集中講義の中で行われた、主要なプログラムをご紹介します。

※本科目は、今年度より「COC+」による県内6大学(滋賀大学、聖泉大学、びわこ学院大学、成安造形大学、びわこ成蹊スポーツ大学、および滋賀県立大学)の合同科目に位置付けられています。

地域コミュニケーション論
日 時:2018年2月17日(土)~2月19日(月) 各日程9:00-18:00
場 所:滋賀県立大学A7棟・カフェテリア
講 師:滋賀県立大学地域共生センター准教授 鵜飼修、准教授 萩原和、助教 上田洋平
受講学生:27名(本学15名、滋賀大4名、聖泉大8名)
地域人:18名

2月17日(土)
今回の授業では「sli.do」(スライドゥ)というコミュニケーションツールを使用しました。
チャット形式で、スマホやPCから質問やメッセージを投げることができ、声をあげにくい学生らも率直な意見を皆に共有することができます。

上田助教によるレクチャーの後、三日月大造滋賀県知事を迎え、ご自身の生い立ちのお話から、琵琶湖、ビワイチ、健康しがの話と多岐に渡ってお話をいただきました。
意見交換では、「滋賀県のオススメの景色は?」「知事として皆を引っ張る上で大切にしたことは?」などの質問が学生から出て来ました。質問に対し知事は、
「琵琶湖に沈む夕日は彦根が。昇る朝日は大津からの風景が最高です。」
「リーダーシップももちろん大事ですが、フォロワーシップも大事です。リーダーこそしんがりを歩け、という言葉もあります。
また、自分の中に一本芯を持つことも大切です。」
などお答えいただきました。

slidoでは、「休みの日がなさそう」「笑顔が素敵です」など率直な意見が出されました。

午後からは「となりのwho’who-取材して人物紹介記事を書く」です。
2日目、3日目に地域人との対話をするためのウォーミングアップのためのワークです。
新聞のインタビュー記事を読み、記事の構造・構成について分析をしました。
その後、3人1組のグループに別れ、お互いにインタビューをし合い、紹介記事を作成しました。

2月18日(日)
2日目の冒頭は、1日目の記事を共有しました。
その後、レクチャー&演習として、地域商社いろむすびの代表古林拓也氏をお招きし、「グラフィックファシリテーションの技法ー議論やアイデアを見える化する」講義を行いました。
グラフィックファシリテーションは、会議や講演会を「可視化」することで、議論を活発化したり、新たしいコミュニケーションを生む効果があります。
ふグラフィックファシリテーションのイロハ、ペンの持ち方や顔の書き方など、具体的なテクニック等を学んだ後グループに別れ、「2030年、あなたは何をしていますか?」と言うテーマで実際にファシグラを行いながらワークをしました。
まだ手法や論理が確立されていないコミュニケーションツールであるファシグラを体感しました。


次に、本学卒業生であり現在はビ・ハイア株式会社代表取締役の清水有高氏を招き、特別講義を行いました。
第一線の現場の状況、社会の潮流や理論を聴き、ピンチをはねのけて、社会事業に邁進する企業家精神を学びました。
また、講演中は古林氏らによるファシグラも実演されました。

その後は地域人との対話です。対話から、日々や人生を豊かに、愉快に、納得して生きるためのヒントを探ります。
まずは地域人と学生のグループに別れ、人生折れ線グラフを見せ合いながら自己紹介を行います。
年代も背景も異なる学生と地域人の対話を通し、思考や価値観の幅を広げる機会となりました。
次に、人生折れ線グラフに基づく対話から、様々な転機を人生に生かすために必要な心がまえやふるまいについて書き出し、「明日も良い”転機”のための7カ条」にまとめ、発表しました。

2月19日(月)
本講義最終日。冒頭は、働き・暮らし応援センター”Tekito”のセンター長野々村光子氏からレクチャーを受けました。
野々村氏は、滋賀県東近江圏域の2市2町(近江八幡、東近江両市、竜王、日野両町)を中心に「障害や、働くことにヘタクソさを持っている若者を応援する仕組みが、身近な地域に存在すれば」という思いから、就労支援と「地域の困りごと」とを結び付けた取組みを展開しています。
就労支援の第一線で活動をされてきた野々村さんからリアルな事例を聞き、コミュニケーションの本質を学びました。

午後からは地域人とのワーク。
当日お越しいただいた13名の地域人から、課題を提示していただき、学生らと課題解決に向けての案をともに考えました。
全部で13の提案ができ、次の具体的な活動につながったグループもありました。

提案タイトル
ひかりかん夢応援プロジェクト/もどって来い恋若者よ来い!!!/新しい社会への第一歩/森のようちえん/My本箱キャンペーン/エコチャレンジ大作戦/ぽんぽこCha boプロジェクト/(株)ロハス余呉企画部プロデュース(仮)/たらお好き好きプロジェクト/コホクニプロジェクト/明日の西河原をつくる/防災フェスタプロジェクト/愛の谷Nagahama蓮プロジェクト

今年の学生は、コミュニケーションのベースが整っており、「かしこいカラダとじょうぶなアタマ」ができつつありました。
プログラムを通して、今までの人生で出会ったことのない地域人、講師陣と出会い、対話した経験がこれからの人生の「転機」となれば幸いです。

当日ご参加いただいた地域人の方、ありがとうございました。