「サステナブル社会のまちづくり」 国際シンポジュウム:滋賀会議を開催しました

滋賀県立大学は、地域社会の発展に寄与することを目的に、平成25年4月地域共生センターを設置しました。また、文部科学省 平成25年度「地(知)の拠点整備事業」に採択され、「近江地域学会」の運営をはじめ、教育・研究・社会貢献の観点から地域の課題解決に取組んでいます。

その一環として、12月3日滋賀県立大学交流センターにおいて「『サステナブル社会のまちづくり』国際シンポジュウム:滋賀会議」を開催しました。人口減少時代を背景に、様々な地域で人工資産の遊休化が進んでいます。この資産を活かした地域の再生について、ドイツの経験も踏まえながら議論を行いました。定員を上回る113名の方にご参加いただき盛会となりました。

「サステナブル社会のまちづくり」 国際シンポジュウム
滋賀会議:滋賀で考えるサステナブルなまちづくり
「近江地域学会」公開シンポジウム

日 時:2014年12月3日(水)13:30〜17:00
会 場:滋賀県立大学・交流センター
参加費:無料
参加者:113名
主 催:滋賀県立大学地域共生センター ・近江地域学会
共 催:明治大学サステナブル建築研究所+ 国際連携本部
後 援:団地再生支援協会、UR 都市機構、国土交通省、都市計画家協会、東京自治研究センター、東京市町村自治調査会、関西大学地域再生センター、文化日独コミュニティ
用 語:日本語・英語(逐次通訳)、和英併記配布資料
    通訳:ピーター・モーリス 滋賀県立大学国際化推進室長

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滋賀県立大学理事長であり近江地域学会長である大田啓一より主催者を代表して開会挨拶を行い、本学の取り組みや本会への期待をお話しました。

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はじめに、明治大学、団地再生支援協会の澤田誠二氏より、「団地再生とサステナブル社会のまちづくり」というテーマで、本会の主旨を説明していただきました。人口減少社会に入った日本・世界の各地域において、あらゆる人工資産の遊休化が進行しています。本会はその資産を活かし、地域再生へと進む方法を事例を交えて議論する場として開催しました。

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まず、ドイツの都市計画家、H.シュトレープ氏より、「ドイツ・チューリンゲン州のIBA地域再生プロジェクト」というテーマでご講演をいただきました。ドイツには、建設や都市づくりを計画から実現、検証まで一貫して推進する伝統的な方式があります。このIBA(国際建築展:Internationale Bauausstellungの略称)と呼ばれる方式について、実例を交えてご紹介いただきました。

その後、滋賀における取り組みや研究の紹介が続きました。

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まず、滋賀県立大学地域共生センター長の仁連孝昭より、「滋賀のサステナブルな地域づくり」というテーマで、日本の人口減少社会の現状と、滋賀における地域再生の取り組みの可能性についてお話しました。

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滋賀県立大学教授の松岡拓公雄より「ドイツ・EUにおけるコンバージョン、リノベーション」というテーマで、「循環型社会」への寄与という視点から現地の団地再生などの先行事例を多数ご紹介しました。

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高島びれっじ事業協同組合前代表理事の三ツ矢隆敏氏より「高島市の大規模家屋コンバージョンとまちの再生」というテーマで、平成7年にはじまった「びれっじ」という名称のまちの観光拠点・文化の交流拠点・情報の発信基地について、設立の経緯から今後の課題までお話いただきました。

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最後のパネルディスカッションでは、ドイツと日本における政策や産業構造、国民性などの相違について多様な視点が議論されました。なかでも意見の合意形成に必要な過程や、「サステナブル社会」という言葉や制度の定義について、パネリストと参加者の間で活発な討議が行われました。

今後ますます、滋賀を含む日本の各地において、人口減少に関連する課題が深刻になってきます。本会は、ドイツの先行事例を学び今後の日本の地域づくりを考える貴重な国際シンポジウムとなりました。