多賀デザイン・カレッジ大滝キャンパス 大滝小学校「総合的な学習(1学期)」と連携しました

2016年6月1日に多賀町、および多賀町立大滝小学校連携協定を結び設立した「多賀デザイン・カレッジ大滝キャンパス」。
今年度も事業の一環として、本学地域共生センター鵜飼修准教授の指導のもと、6年生の子どもたちの総合的な学習の時間において地域診断法の授業を実施しました。
集落ごとのグループに分かれた児童14名が、全6回の授業を通して地域の大人からのヒアリングやまちあるきを行い、
「自分たちの住んでいる地域において、何を未来に継承したいか」について考えました。

 

第1回 5月24日(木)KJ法を知る
鵜飼准教授より自己紹介があり、その後、「地域の未来に継承したいもの」について「地域の未来について考えるためには、地域の良いところを発見することが大事」ということを、地域診断法ハンドブックを見ながら地域診断法WSの手順を児童らに説明をしました。
その後、地域診断法WSで重要な「要素のつながり」を導き出すための思考法「KJ法」について説明しました。鵜飼准教授は、「皆さんは何と、誰と繋がっていますか?」という問いかけをしながら、連想ゲームの要領で、人と家族、家族と地域、地域と日本、日本と世界、世界と地球というつながりを例に出し、いろんなつながりがあるということを示しました。その後、実践として付箋とプロッキーを使い、「自分の好きなこと・もの」というテーマで地区のグループごとにKJ法の練習をしました。初めてKJ法を体験した児童らでしたが、要素が多く出され、分類もスムーズに行っていました。
次回からは担任が指導を行い、地域の方たちをゲストに迎え、さらに自分たちのまちの「よいところ」についてインタビューを行います。1人3つずつ質問を考えてくることが宿題にだされ、初めての授業を終えました。

 

第2回 6月8日(水)字の人に聞き取りをする
第2回目から、鵜飼准教授に変わり、担任教諭が地域診断WSを行います。今回は字ごとに地域の方をお招きし、字についてのインタビューをしました。
地域の方の挨拶をしたのち、字ごとにグループで別れ、事前に考えてきた質問をしました。「地域の自慢したいところは何か」「昔はどんな遊びをしていたか」「昔と変わったところと、今も変わらないところはどこか」「人口や面積はどれくらいか」など細かい聞き取りをしました。その後、インタビュー内容を前回習ったKJ法で整理し、皆の前で発表しました。
授業終了後は、地域の方も交え、字のグループで給食をいただきました。次回は、本学の学生を交え、各字のまちあるきを行います。

 

 

第3回 6月14日(火)まちあるきをする
第3回目は地元の方案内のもと、各字のまちあるきを行いました。ルートについては、昨年度の授業で歩いたコースを元に計画しました。
今回の授業では、児童、地元の方の他に、本学から「地域診断法」の授業を学んだ学生や「近江環人地域再生学座」を受講する院生・社会人受講生8名が「ヨソ者」として参加しました。
「ヨソ者」の視点で地域を歩くことにより、新しい気づきや発見を取り入れることが狙いです。
各字のグループに別れた後自己紹介をし、各グループ交流をしながらまちあるきを行いました。
立ち寄った先のスポットで、地元の方から説明を受け、児童らは熱心にメモをとっていました。

 

学校へ戻ってからはまとめの時間。
「○○地域はこんなところ」というテーマで、まちあるきで感じたり教わった内容を付箋に書きだし、模造紙に島(グループ)を作り、島の分類を表す言葉(キーワード)を名付けるKJ法を用いて情報を整理しました。
まちあるきで集めた情報が次々に付箋に書き出されました。昔の建物、風景が美しいスポットなど多くの要素があげられました。

 

第4回 6月21日(火)つながりを考える

まちあるきでまとめたキーワードを集め、そのつながりを考えます。
前回の授業でKJ法でまとめたキーワードを新しい模造紙の上に集め、キーワード同士にどのようなつながりがあるかを考えます。
担任教諭から、例として「山」と「川」のつながりを児童らに説明し、その後字のグループごとに作業をしました。
キーワード同士がどのような内容でつながっているのか改めて考え、地域を形作っている重要な要素を明らかにしていきます。
児童らは周りの先生の手や他のグループを参考にしながら、キーワードどうしのつながりを確実に見つけていきました。

 

 

次回は、児童らが地域に残したい、継承したいと思うことを背骨の部分に置いて、魚の骨の形を作ります。
一人ずつが「フィッシュボーン」の形を考えてくることが次回までの宿題になりました。

第5回 6月29日(水)つながりをフィッシュボーンにし、地域の未来に継承したいものを考える

キーワードどうしのつながりを考えた前回。今回は、キーワードを一旦分解し、フィッシュボーンの形に再構築します。
重要なキーワードが背骨を形成し、あばら骨の部分はそれに付随する別のキーワードがつながります。
頭の部分には、「地域の未来に継承したい〇〇」の〇〇を入れ、魚の形が完成します。
児童らは前回からキーワードどうしのつながりを見つけるのに苦労していましたが、先生らの指導やサポートもあり、全員フィッシュボーンの形にまとめることができました。

 

 

第6回 7月6日(水)活動の振り返り
大滝小学校での地域診断ワークショップ、最後の授業となりました。

今回は振り返りワークシートに自分の字の特徴とその理由をまとめ、一人一人発表し、質問や感想をお互いに発表しました。
発表内容では、今までの地域診断WSを通して考えた未来に継承したいものを元に、児童らが思う特徴を発表し、それに対して「自分の字とこんなところが違った」などの感想が寄せられました。

授業の最後には、鵜飼から最後のコメント。「これから大滝をに残る人、大滝を出る人、いろいろな道を選択すると思うが、大滝を出た時に、全国に向けて大滝を紹介して欲しい。」というメッセージで締めくくりました。
 

 

発表・まとめの機会について

児童の活動内容については、10月28日(土)に小学校で開催される「大滝まつり」において各グループがプレゼンテーションや展示発表する形で発表されます。
2学期の授業では、学んだ内容を効果的に他者に伝えるという視点をもち、発表内容を組み立てる作業に取り組まれています。