地域活動実践ターム「地域づくり人材論 / おうみ学生未来塾・湖東編」を実施しました

昨年度から本格実施となっている地(知)の拠点整備事業に基づく「地域教育プログラム」の「地域活動実践ターム」。
休業期間中の特定期間、全学的に地域活動の実践を推奨するプログラムです。
その地域活動実践タームに位置づけられる地域基礎科目「地域づくり人材論 / おうみ学生未来塾・湖東編」が実施されました。

本講義では東近江市奥永源寺地区をフィールドとし、地域の人びとと、そこにある物や施設、機会を活用し、地域で実行することを前提とした学びと体験のプログラム「森と水の学校」のカリキュラム開発を通じて、地域における人材と人材力とは何か、地域資源とは何か、またその活用のありかた・しかたについて具体的・実践的に学びます。

なお本講義は、県内13大学と自治体等でつくる、環びわ湖大学・地域コンソーシアムにおよる「おうみ学生未来塾・湖東編」として、他大学との単位互換科目としても位置づけ、本学学生のほか、立命館大からも学生が参加しました。相互に交流を深めながら、8月19日~21日までの3日間にわたるフィールドワーク型の集中講義としてフィールドワークに取り組みました。

地域づくり人材論
日 時:2016年8月19日(金)~8月21日(日)各日程9:00-18:00頃
場 所:(講義・合宿会場) 木地師やまの子の家
    (講義会場)奥永源寺渓流の里、旧政所小学校
    (フィールドワーク先)東近江市奥永源寺3地区 政所・黄和田・君ヶ畑
講 師:滋賀県立大学地域共生センター准教授 鵜飼修、准教授 萩原和、助教 上田洋平
受講者:42名

 
8月19日(金)
道の駅奥永源寺渓流の里にて、駅長の仲谷正敏さんから施設の機能について説明いただきました。続いて、集落支援員の高田清さんに奥永源寺地域の概要をレクチャーいただきました。

次に旧政所小学校に移動し、東近江市の谷佑一郎さんに、施設の説明や現状の使われ方についてレクチャー頂きました。この旧政所小学校は今回のカリキュラムの課題でもある「森と水の学校」を提案するにあたって活用すべき施設となっており、学生たちは熱心に見学をしていました。

20160819_120160819_2
20160819_320160819_4

午後からは木地師やまの子の家にて、谷さんから奥永源寺地域の現状や地域課題を、具体的な数字を提示していただきながらのレクチャーがありました。

その後、学生らは2日目のフィールドワークのチームに分かれ学びの目標設定と共有を行い、続けて地域資源の活用を、活性化の観点から2名の講師にお話しをいただきました。
一人目は、滋賀県高島市で暮らす魅力を発信し、移住・交流をすすめる、特定非営利法人結びめの原田将さんです。原田さんが高島へ移住した経緯、結びめの活動紹介、事業として活動を運営・継続するための課題や戦略について具体的にお話しをいただきました。
二人目は、奥永源寺地域おこし協力隊として、主に君ヶ畑地区で活動されている前川真司さんです。前川さんが地域おこし協力隊に応募した経緯や、2億5千万年前から奥永源寺地区の歴史を振り返り、地理的、気候的、歴史的、文化的にどのように成り立ってきたか、それを踏まえて現在の集落の状況や課題、同地区の地域おこし協力隊が行っている活動についてお話しいただきました。

各地域のまちづくりの前線に立っておられるお二人から、地域に対する熱い思いや夢だけでなく、実際田舎で働きながら食べられるのか、などお二人がぶつかっている課題に対する「生の声」を聞く貴重な機会となりました。

20160819_620160819_5
20160819_720160819_8
20160819_1120160819_12

 
8月20日(土)
2日目は政所、黄和田、君ヶ畑の3地区に分かれ、フィールドワークを行いました。
政所では、地域の方ご指導によるお茶摘み体験、紅茶づくり体験をしたのち、まちあるきとレクチャーを行い、出来上がった紅茶の試飲を兼ねた夕食会で地域の方々と交流しました。学生は普段飲んでいる紅茶葉の作り方を学び、初めて作った紅茶を味わいました。

20160819_1320160819_14
20160819_1520160819_16
 
黄和田では、まず黄和田キャンプ場で運営団体である老人会の方からキャンプ場、黄蘗城(きわだじょう)跡などの案内とレクチャーをいただきました。午後からは地域の方のご指導のもと、かご編み体験を行いました。学生は長時間一心不乱にかご編みに取り組んでいました。

20160819_1720160819_19
20160819_1820160819_20

 
君ヶ畑では、午前中は林業家のご指導のもと間伐材の伐採体験を行いました。木が倒れる音は非常に迫力があり、学生たちも興奮していました。その後、林業家の方の家でお昼ご飯を食べながらお話しをし、19日に講師としてお話しいただいた前川さんから「木地師のふるさと」をテーマにガイドをしていただきました。その後、夕食を食べながら本日のまとめを発表しました。

20160819_2120160819_22
20160819_2320160819_24

 
8月21日(日)
地域づくり人材論最終日は2日間で学び体験したことを踏まえて、旧政所小学校を始めとする施設や地域を「教室」に、地域資源を「教材」とし、地域の人々を「講師」として実施する学びと体験のプログラム「森と水の学校」にふさわしいコンテンツを班ごとに提案するという課題に取り組み、各班で提案したプランを発表しました。各班とも各地区の地域資源を活かしたプランを提案し、高田さん、谷さん、環びわ湖大学・地域コンソーシアム事務局長の堀部栄次さんからそれぞれフィードバックをいただきました。

各班発表タイトル

  • 1班 政所 ・・・政所茶んねる
  • 2班 政所 ・・・え!? 水で変わるの? 政所ツアー
  • 3班 黄和田・・・夏の遠足
  • 4班 黄和田・・・まるごとKIWADA
  • 5班 君ヶ畑・・・アツイ前川が伝える君ヶ畑ツアー
  • 6班 君ヶ畑・・・田舎ゼーションバカンス

 
 

学生はフィールドワークやワークショップ、地域の方との対話を通して地域資源を発見し、地域の現状や課題を肌で感じ、地域の抱える問題に対して気づきを得ることができ、非常に有意義な3日間になりました。

20160819_2520160819_26
20160819_2720160819_28
20160819_2920160819_30

奥永源寺地域の皆様、関係各所の皆さま、本講義にご助力いただき、まことにありがとうございました。