近江八幡デザイン・カレッジ「近江八幡未来づくりキャンパス」セミナーを開催しました

文部科学省「地(知)の拠点整備事業」の一環として、滋賀県立大学は近江八幡市ならびに地域の事業団体等と連携し、地域人材育成拠点「地域デザイン・カレッジ」の運営に取り組んでいます。

平成27年10月近江八幡市による「近江八幡まち・ひと・しごと創生総合戦略」が策定され、その中で市民と学生が共に創造的・実践的に学ぶ場として「近江八幡未来づくりキャンパス」が提案されました。「近江八幡デザイン・カレッジ」では、これまでの活動をさらに発展させ、平成28年度より「近江八幡未来づくりキャンパス セミナー」の運営に協力しています。

4月16日近江八幡商工会議所において、第2回目となる「近江八幡未来づくりキャンパス セミナー」が開催されました。

未来づくりキャンパスセミナー「住民自立型地域づくり」

日 時:2016年4月16日(土) 14:00〜17:00
場 所:近江八幡商工会議所 大ホール(滋賀県近江八幡市桜宮町231-2)
参加数:52名
主 催:近江八幡デザイン・カレッジ(仮)
   (滋賀県立大学・近江八幡市・近江八幡商工会議所・安土町商工会・株式会社まっせ)

プログラム:

1. 開会挨拶

はじめに「近江八幡未来づくりキャンパス」代表の仁連孝昭氏より、開会挨拶が行われました。
時代の転換期となる今、一人一人の考える力をもとに地域から新しい文化・文明を創造することに対する期待が述べられました。 

01

2. 講演「住民自立型地域づくり」

京都大学 学際融合教育研究推進センター 森里海連環学教育ユニット特定准教授 吉積巳貴氏より、「住民自立型地域づくり」をテーマに3つの事例をお話しいただきました。

一つ目は、ここ近江八幡市の事例として、1972年スタートした八幡堀の再生をご紹介いただきました。近江八幡青年会議所が中心となり、汚染されていた八幡堀の清掃を市民らの力で行い、今では伝統的建造物群保存地区や重要文化的景観に選定されるほど、その価値が高められています。

二つ目は、ESD(持続可能な発展のための教育)プログラムを通した地域環境の活用事例として、西宮市の取り組みをお話しいただきました。市民・行政・企業をつなぎ、地域の課題に取り組む仕組みをつくるポイント(NPO法人LEAF)や、具体的な取り組み事例(まちの語り部地域学習、エココミュニティ会議など)をご紹介いただきました。

最後は、海外の事例としてイタリアのCarniaで始まった空き家を活用した過疎対策を説明していただきました。集落の中心部に受付を設け、一定範囲内の空き家等の建物を宿泊施設として提供する「アルベルゴ(宿)・ディフーゾ(拡散)」と呼ばれるもので、現在ではイタリアに86箇所、その他欧州各地にも広がりを見せています。

以上3つの事例のまとめとして、自立的な資金の確保や、つなぎ役としての中間組織の必要性など、住民自立型まちづくりに必要な要素もお話しいただきました。

2356

3. グループワーク・発表

後半は、4つのテーマ「①ヨシドーム」「②子供のための地域教育プログラム」「③西の湖、安土と八幡のつながりづくり」「④空き家の活用」に分かれ、グループワークを行いました。それぞれのテーマに基づき、地域振興の具体的な方法を議論し、1枚の模造紙にまとめて発表を行いました。中でも「①ヨシドーム」は、前回のセミナーでも議論を深めたテーマであり、滋賀県立大学環境科学部の学生から具体的な新しいヨシの活用方法の提案も行われました。今後の具体的な取り組みにもご期待ください。

78

4. 閉会挨拶

近江八幡商工会議所会頭の秋村田津夫氏より、特に若い世代が近江八幡の未来を考えることについてエールが送られ、次回以降のさらなる発展に対して期待が述べられました。

次回のセミナーは6月を予定しています。どうぞお楽しみに。