滋賀県立大学COC公募型地域課題研究 報告会(長浜市)を開催しました

滋賀県立大学 地(知)の拠点整備事業の一環として、平成26 年度に実施した「公募型地域課題研究」の成果を地域へ還元するとともに、地域人材や行政職員などから地域課題の聴取を行い、今後の地域づくり活動の課題整理や方向性の検討をさらに深めるため、各地域で研究成果報告会を開催しています。
今回は、長浜市・米原市を対象に実施された研究事業について、主な活動場所であった余呉地域を会場としました。

催事名:
地域と大学の連携による地域づくり
滋賀県立大学COC 公募型地域課題研究 報告会(長浜市)

日 時:2015年11月19日(木)19:00~21:00
場 所:余呉山村開発センター(長浜市余呉町中之郷1158)
参加数:33名
主 催:滋賀県立大学
共 催:長浜市・米原市・まいばら空き家対策研究会

プログラム:
19:00 開会 開会挨拶
19:10 研究報告(公募型地域課題研究報告)
  「湖北地域の中山間地域における空き家の現状とその活用」
   滋賀県立大学地域共生センター センター長  濱﨑 一志
19:45 「新たな結」事例紹介1 「みんなの家」の取組み
   伊賀並 正信さん(米原市上板並)
20:05「新たな結」事例紹介2 「さきち」の取組み
   松本 長治さん(長浜市杉野)
20:20 休憩  
20:25 意見交換
20:55 閉会挨拶
21:00 閉会  

開会にあたって、共催団体の長浜市 都市建設部長 今井克美様 よりご挨拶を頂戴しました。地(知)の拠点整備事業で自治体と連携して実施する研究事業の意義、テーマとなった空き家の適切な管理や対策についてのポイント等についてご紹介をいただきました。
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続いて、平成26 年度公募型地域課題研究「滋賀県湖北の中山間地域における空き家の現状とその活用」について、研究代表者 地域共生センター長 濱崎一志から成果を報告しました。
本研究は平成25年度に続いて実施され、平成26年度は高時川上流地域を中心に各集落の空き家発生状況等について調査されました(平成25年度は米原市奥伊吹地域を中心に調査)。さらに、今後の傾向を把握するとともに、「余呉型民家」と言われるこの地域特有の特徴を持った古民家の活用方法について検証しています。古民家再生塾を催し、古民家の特徴を活かした参加型リノベーションに取組むことで、空き家を地域の困ったものとするのではなく活性化の資源として捉えるなど、持続可能な活用を「新たな結」というつながりで取組むことなどについて提案されました。
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その後、2件の事例報告では湖北地域において実施されている「新たな結」の事例として、まず米原市上板並にて行われた空き民家解体の事例について伊賀並正信さんから、続いて長浜市杉野にて行われた空き民家を改修し都市農村交流拠点として利活用されている事例について松本長治さんから紹介いただきました。

伊賀並さんからは、数年前に実施された空き家除却について経緯と手法、そして取り組む際の問題点などについて聞きました。
松本さんからは、使い手のいなくなった集落内の余呉型民家を、国庫補助事業と住民有志の出資によって実施した取り組み、その後の交流拠点としての活用事例を具体的に伺いました。
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意見交換では、発表内容に関する質疑や、実際に空き家の利活用の問題点となりがちな「仏壇」の扱いについてどうするか、古民家解体の情報をどう把握するか、など会場から質問が上がりました。市からも自治会で空き家対策について議論があるかどうか、自分の家をどうしていきたいか、などの問いかけを行い、集落内の空き家について今後の課題を投げかけるといった有意義な話題が交わされました。
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最後に本学 濱崎から挨拶をし、古民家の活用について「空き家には空き家の人生がある。家と人を切り離して考え、移住したい人へ提供する・交流施設として活用するなど地域のため、所有者である人と切り離した使い方を考えていく時期ではないか」とこれからの地域や空き家対策についての提案を述べ、閉会となりました。

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報告会には、地元集落や、長浜市地域おこし協力隊員さん、学生も参加し、地域の現状とともに今後の取組みについて考える機会となりました。
いただいたご意見は今後の活動へ活かし、引き続きこのような意見交換の場を作って参ります。これからも皆様のご参加をよろしくお願いいたします。