「近江八幡子ども松明教室」を開催しました

文部科学省「地(知)の拠点整備事業」の一環として、滋賀県立大学は近江八幡市ならびに地域の事業団体等と連携し、地域人材育成拠点「地域デザイン・カレッジ」の運営に取り組んでいます。

本カレッジは昨年度、近江八幡の伝統的な火祭り、主に松明をテーマにセミナーを開催しましたが、その続編として千年以上の歴史を持つこの祭りを未来へ継承することを目指し、「子ども松明づくり教室」を開催しました。


近江八幡子ども松明教室2015

日 時:全3回 10月3日(土)、10月10日(土)、10月17日(土)
    10:00〜12:00
場 所:近江八幡商工会議所中ホール(近江八幡市桜宮町231-2)
参加数:親子/一般17組、全45名
主 催:文化遺産としての松明を次世代へ贈る会、株式会社まっせ、近江八幡デザイン・カレッジ
後 援:近江八幡市、近江八幡市教育委員会、近江八幡商工会議所

「文化遺産としての松明を次世代へ贈る会」の指導のもと、実際に松明結を体験するワークショップを開催しました。

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第一回はガイダンスからスタートし、近江八幡の松明結の特徴や伝統とそのかたちに込められた美意識が伝えられました。祭りで目にしたことはあるものの、実際に触れるのは初めてという参加者がほとんどの中、一つ一つの工程について丁寧にレクチャーを受けながら制作を進めました。まずヨシの皮をきれいにむき、芯の部分のみにしたものを約100本作ります。次に菜種がらを直径20センチほど束ね、これに皮をむいたヨシで巻いて行きました。隙間ができないよう敷き詰めるのは一苦労でしたが、丈夫で美しい松明づくりに欠かせない作業のため、集中して行いました。

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第二回は縄ないと笠づくりを行いました。松明の大事なかざりとなるしめ縄は、高さ100センチほどの松明に対して170センチほど必要です。松明に使われるしめ縄は「左巻き」という伝統に沿い、一つ一つ力をこめて丁寧に結って行きました。松明づくりのなかでも大変難しい工程でしたが、親子で協力したり、指導者の助けを借りながら仕上げることができました。続いて、笠をつくるための土台となる竹輪を置いて、ヨシを一本ずつ折って笠をつくりました。真円になるように注意しながら切りそろえ笠が完成しました。

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第三回は、これまでの工程で行った作業を整え、最後の飾り付けを行いました。神さまの目印となる御幣・紅白の水引笹を加工してつくれらた化粧を飾り、しめ縄を巻きました。全体を見ながら気になる部分を調整する作業をこころを込めて行い、ついに完成です!今回のワークショップでは時間が限られていたため、あらかじめ用意した化粧を使いましたが、化粧部分には決まりはほとんどありません。好きなかたちで独自の化粧をつくることができます。

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撮影:浅野豪

一般の参加者からは「近江八幡の催事の際、集落の松明づくりに参加したことはあったが部分的だったので、今回一連の作業を体験できてよかった」という感想や、小学生からは「ヨシがきれいだと思った」「体験が楽しかった」という声が寄せられました。本ワークショップは、松明結を通して地域の伝統文化に触れる貴重な機会となりました。昨年度近江八幡市で発足した「文化遺産としての松明を次世代へ贈る会」では、12月にしめ縄づくり教室も企画しています。「近江八幡デザイン・カレッジ」では関連企画としてレポートする予定です。どうぞお楽しみに。