彦根市における「地域デザイン・カレッジ」フォーラムおよび「公募型地域課題研究」報告会を開催しました

文部科学省「地(知)の拠点整備事業」の一環として、滋賀県立大学と彦根市、及び地域の市民団体、事業団体等が連携し、地域人材育成拠点「地域デザイン・カレッジ」の運営や、学術志向にとらわれない地域志向研究「公募型地域課題研究」に取り組んでいます。

9月23日彦根市荒神山自然の家において、これらの研究活動の報告と共に、地域活動に取り組む方々のネットワーキングを目的としたフォーラムを開催しました。


「地域と大学の連携によるまちづくり」
 彦根デザイン・カレッジ 荒神山キャンパス フォーラム
 滋賀県立大学COC公募型地域課題研究 報告会(彦根市)

日 時:2015年9月23日(祝・水) 13:00〜16:00(受付開始12:30)
場 所:彦根市荒神山自然の家(彦根市日夏町4794番地1)
参加数:56名
主 催:彦根デザイン・カレッジ荒神山キャンパス、滋賀県立大学、彦根市
共 催:荒神山山王会、荒神山を愛する仲間の会、滋賀県看護協会、
    稲枝地区まちづくり協議会、八坂町自治会

内 容:
13:00〜 開会挨拶
13:05〜 【第1部:話題提供】
     ①「彦根デザイン・カレッジ荒神山キャンパス」クロストーク
     ②彦根市における滋賀県立大学「公募型地域課題研究」報告
14:35〜 【第2部:ワークショップ】
     ・荒神山周辺地域における課題に対し、解決策をテーマ別でグループワーク
15:55〜 閉会挨拶

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はじめに主催者を代表して、滋賀県立大学地域共生センター長濱崎一志より開会挨拶を行い、地域と大学の連携推進について抱負を述べました。

第1部を話題提供とし、まず今年4月に設立された「彦根デザイン・カレッジ荒神山キャンパス」関係者によるクロストークを行いました。
滋賀県立大学地域共生センター准教授の鵜飼修先生がモデレーターを務め、本学の近江楽座プロジェクトの一つである「廃棄物バスターズ」からは代表の山花広樹さんが、彦根市荒神山自然の家からは副主幹西堀和彦さん、石寺を拠点とする「荒神山山王会」からは会長の西川時男さん、日夏を拠点とする「荒神山を愛する仲間の会」からは代表の大森豈江さんに登壇していただきました。

それぞれの団体が取り組む活動を紹介いただいた後、下記内容の地域課題の共有や、活動参画が呼びかけられました。
・荒神山の環境整備(獣害対策、里山整備、登山道整備等)を進めたい
・広範囲の地域に及ぶ荒神山という場を通じてネットワークを強めたい
・活動参加、交流の機会を設けていくことを継続したい など

続いて、大学COC事業の一環として取り組む「公募型地域課題研究」の成果報告を行いました。平成26年度は、彦根市における地域課題に対して、5つの研究を実施しました。

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まず、環境科学部教授の増田佳昭先生から「彦根市南部地域の農業振興につながるヨモギ生産加工方式の研究」について発表いただきました。和菓子原料や薬草、温浴材などとして使用されるヨモギの産業化の可能性を検討するために、市場調査、先行事例調査、栽培試験等の研究成果をお話しいただきました。

続いて、人間文化学部准教授(現職:北海道大学大学院教育学研究院准教授)の篠原岳司先生から「包摂型社会にむけた子ども若者への共同支援に関する研究」について発表いただきました。子ども・若者の育ちに関わる貧困について、社会全体の課題としてとらえる必要性の解説と、支援をする組織・体制づくりへの提言が行われました。

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人間看護学部教授の伊丹君和先生からは、「地域住民の防災意識向上および「防災力」強化に向けた地域ネットワーク構築に関する基礎研究」について発表いただきました。先進事例の調査や、市民への防災意識調査および啓発活動などを通じて明らかになった、地域ネットワーク構築の重要性などを解説いただきました。

地域共生センター助教の上田洋平先生からは、「地域の空家活用の研究を契機とする大学立地地元八坂の地域づくり」について発表いただきました。空家が増加傾向にある八坂地域において、大学立地という条件を活かし、知的・人的資源を導入して空家を活用するために、体制構築、シミュレーション、シンポジウム開催などの成果が報告されました。

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最後に、地域共生センター准教授の鵜飼修先生より、「持続可能な地域まちづくりビジョン創造手法の開発」について発表いただきました。地域の魅力や本質を再認識しビジョンを探る「地域診断法」の彦根市における活用とその結果、地域が持つ類似性の発見などの成果を説明いただきました。

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第2部は、ワークショップ形式で、荒神山周辺地域における課題に対し解決策をグループワークしました。4つのテーマ「産業化」「若者」「福祉」「空家」をもとに、さまざなな所属・分野の方々が課題について意見を出し合いました。荒神山の活用を通じて、自然との関わりや地域との関わりが薄い子どもの居場所づくり、人が集うカフェなどの場づくり、経済を回す荒神山のブランディングなどの視点が話し合われました。

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最後に、彦根市企画振興部長の萩野昇氏より閉会のご挨拶をいただき、「彦根デザイン・カレッジ 荒神山キャンパス」への期待などをいただきました。

本会で出た意見なども活かしながら引き続き「彦根デザイン・カレッジ 荒神山キャンパス」の活動を推進していきます。みなさまのご参加をよろしくお願いします。